こんにちは!Notionアンバサダーのとうまろです。

正直にいうと、今週はほとんど「自分の道具をいじる」ことに時間を使っていました。動画を撮ったり、講座を作ったりもしていたのですが、その合間にずっと頭の片隅にあったのが、「自分の情報整理の仕組みを、根っこから作り直したい」という気持ちでした。

今日はその話を、少しじっくり書かせてください。最後まで読むと、たぶん「あ、これ自分にも当てはまるかも」と思ってもらえるはずです。

📥 2つのインボックスが、片付かない理由

僕が作っているNotionテンプレート「インフィニティブレイン」では、ずっと タスクのインボックスノートのインボックス、2つの「とりあえず入れる箱」を使ってきました。思いついたタスクはタスク側へ、メモやアイデアはノート側へ。一見、きれいに分かれていて良さそうですよね。

でも、ここに落とし穴がありました。タスクのほうは毎日さばくので自然に空になるのですが、ノート側に放り込んだメモが、どんどん「未整理」のまま溜まっていく。気づけば、見返すのが憂うつな量になっていました。

最初は「自分のズボラさのせいかな」と思っていました。でも、よく考えてみたら、原因はもっと根っこにありました。

インボックスとは、本来は「何も考えずに放り込む場所」のはずですよね。 なのに僕は、入れる瞬間に「これはタスクか? それともメモか?」を毎回ジャッジしていたんです。この入口の小さな判断が、地味に、でも確実に脳を疲れさせていた。インボックスが2つあるということは、入れるたびに「どっちだ?」と考えさせられているということ。箱の数だけ、僕らは判断させられているわけです。

ちなみに、『セカンドブレイン』のティアゴ・フォーテも、GTDの生みの親デビッド・アレンも、「インボックスは絶対に1つにしろ」とまでは言っていません。ただ、口をそろえて「少なければ少ないほどいい」とは言っているんですよね。僕はこれを言い訳に「まあ2つでもいいか」と放置してきたのですが、今回ついに、1つに寄せてみることにしました。

やり方はシンプルです。

  1. 入れる場所は「タスクのインボックス」に一本化する。 思いつきも、やるべきことも、ふとしたメモも、まずは全部ここへ。

  2. あとでまとめて仕分ける。 タスクになるものはタスクに。「これは残して見返したい」と思ったものだけ、ノートに昇格させる。

  3. 「ノート」は、自分の言葉で書いたものだけにする。 とりあえずの走り書きは、そもそもノートじゃなくて“メモ”です。メモがノートのふりをして居座らないようにする。

これだけで、「入れる」ときに頭を使わなくてよくなったのが、いちばんの収穫でした。判断は、あとで一回まとめてやればいい。入口は思考停止でいい。それでようやく、インボックスがインボックスらしくなった気がしています。

🗂 全部プロジェクトには無理があった

同じことを、もう少し大きな単位でも感じています。「PARA」という整理法をご存じでしょうか。自分の情報を「プロジェクト/エリア/リソース/アーカイブ」の4つに分けるという考え方で、とても有名ですし、僕自身ずっと使ってきて、面白いと思っています。

ただ最近、ひとつ正直な結論にたどり着きました。「ぜんぶをプロジェクトとしてまとめて扱う」のは、ちょっと無理があったな、ということです。自分でテンプレートに組み込んでおいて言うのもなんですが。

考えてみると、ひとくちに「プロジェクト」と言っても、YouTubeの企画、ニュースレター、ブログ、仕事の案件…と、中身がまるで違うんですよね。扱う情報も、進め方も、必要なステータスも違う。それを「同じプロジェクトという箱」で管理しようとすると、どうしても無理が出てきます。

もしこれが、パソコンのファイルシステムのような「ただの入れ物」なら、まとめてOKだと思います。フォルダに入るのは、結局ファイルだけですから。でもNotionは、箱ごとに自由にプロパティやステータスを足せてしまう。柔軟すぎるがゆえに、「ぜんぶ一緒」では取りこぼすものが多い。結局、必要だったのは“個別最適化”だったというわけです。

エリアやリソースも同じで、よく見ると実体はほとんど「タグ」なんですよね。大事なのは「エリアと呼ぶこと」じゃなくて、「自分にとって持続させたい領域かどうか」。それは、わざわざラベルを貼らなくても、自分でちゃんとわかっているはずです。言葉に当てはめることより、自分の実態に合っているかのほうが、ずっと大事だなと思っています。

(ちなみに、このあたりを全部ひっくるめて、いま7月に向けてインフィニティブレインを大きく作り直そうと動いています。約10ヶ月自分でも使い込んでみて見えてきたことを、まるごと反映するつもりです。準備が整ったら、ちゃんとお知らせしますね!)

🪞 最適解は人それぞれ

…と、ここまで偉そうに語っておいてなんですが、これは全部、「僕にとっての最適」でしかないんです。

テンプレートを作っていて、いちばん難しいのがここなんですよね。自分にちょうどいい形が、皆さんにとってもちょうどいいとは限らない。 「インボックスは1つがいい」と僕が言っても、「いや、自分は2つあったほうが回る」という人は絶対にいます。そして、その人にとっては、それが正解なんです。

これは、ものを作る人ならみんなぶつかる葛藤だと思います。自分の中には「こうあるべきだ」という思想や美学がある。でも、それをそのまま出すと、ただの押し付けになりかねない。アーティストのように「わかる人にだけ届けばいい」と割り切るのか、それとも、たくさんの声を聞いて「多くの人が本当に困っているところ」に応えにいくのか。

正直、いまも行ったり来たりしています。でも、プロダクトとして世に出す以上は、自分のエゴだけで突き進んではいけない、というのは痛いほど感じていています。だからこそ、自分の「これがいい」を信じつつ、それを疑って、皆さんの声を聞く。この両方を手放さないことが、いまの僕の答えです。

🧭 流行りを追うより、基礎のほうが大事

これはAIの世界でも、まったく同じだなと今週あらためて思いました。

僕はこの半年、ずっとClaude Code(AIでものづくりをする道具)を触り続けているのですが、新しいモデルや機能は、本当にものすごいスピードで入れ替わります。今週も、最新モデルを紹介した動画を出した“その日”に状況がガラッと変わって、内容が一気に古くなる、という経験をしました。正直、ちょっとへこみました。

でも、おかげで腑に落ちたことがあります。昨日まで使えたものが、今日使えなくなることは、普通に起こる。 だとしたら、追いかけるべきは流行りの機能そのものじゃなくて、どんな道具が来ても応用が効く「基礎」のほうなんですよね。これも、さっきの「自分の軸を持つ」話と地続きだなと思います。

📣 今週のお知らせ

そんな「基礎」をいちばん大事にして作っているのが、こちらです。

Claude Claudeの基礎コース、前半を無料公開しました。
「Claude Codeは気になるけど、難しそうで手が出ない」という方に向けて、非エンジニアでも一歩ずつ進められるコースを作っています。その前半を、コミュニティ「Notion Guild」で無料で公開しました。AI時代のチャンスを掴む最初の一歩に、ぜひのぞいてみてください。
👉 https://www.skool.com/notion-guild-5856/about

YouTubeも更新しています(こちらは少し技術寄り)。
「Notionワーカーで外部データとNotionを自動同期する方法」を解説しました。手を動かすのが好きな方は、ぜひ。
👉 https://www.youtube.com/watch?v=hi5fqukEgh8

💬 あなたの“最適解”も、聞かせてください

今週の僕の結論は、「自分にとっての最適は、みんなにとっての最適とは限らない」でした。だからこそ、皆さんの声が、いちばんのヒントになります。

「僕はインボックス、こう運用してます」「いや、2つあったほうが回るよ」——どんな反応でも、めちゃくちゃ嬉しいです。ぜひ聞かせてください。

それでは、良い一週間をお過ごしください!

とうまろ xx

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